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SSS vol.1 中島麦「ドーロムービー」

  • 2013.09.28(土)
  • 19:30~ (19:00開場)
  • 202号室

「スライドショー」とは、スライドとショーを合わせた造語で、同じ場で複数の人々が順次表示される画像を鑑賞するイベントです。美術界では作品素材や展示に用いられるなど広く活用されています。しかし、スライドショーイベントの数は少なく、アーティストトークなどの映像資料として活用されるといったケースが多く、発表形式や技術的にもスライドプロジェクションが生かされているとはいえないのが現状です。
 SlideShowStudies(SSS)は、スライドショーを新たな作品発表の形式として模索・研究するために、キュレータ・美術批評の平田剛志を中心に発足されたスタディーイベントです。第1回目は、画家・中島麦がこれまで撮りためてきた膨大な写真画像から近年の写真を中心にセレクトし、スライドショーを行います。

 関西を拠点に活動を続ける中島麦(1978年大阪府生まれ)は、日常や旅の記憶を主題に絵画を制作しています。中島が描く鮮やかな色彩とストロークが作り出す形態は多くの観客を魅了し、近年は奈義町現代美術館(岡山)での個展、「奈良・町家の芸術祭HANARART 2012」への参加など、ますます活動を広げています。
 中島は日々の制作と生活の往還の中で膨大な量の写真をドローイングとして記録し続けています。今回、プロジェクションする写真は、中島が日々の移動や旅の車中から撮影した「ドーロムービー」と名づけられたシリーズです。本シリーズは、車の移動中に撮影されるため、速度によって光は尾をひき、車窓を過ぎる風景は疾走感ある線や色彩として記録され、さながら抽象画のようです。加えて、本作では自身がシャッターを押すのではなく、カメラのタイマー機能を用いることで、カメラを通してでしか見ることができない画像をもたらすことに特徴があります。それらの写真は、自身の意識を越えた視覚をもたらし、絵画作品の着想やモチーフへと消化していくのです。
また、「ドーロムービー」では、日々の移動だけでなく東京、長野など遠方への移動も記録されています。それらの写真をスライドショーとして見ることで、あたかもロードムービーを見るような感覚を与えてくれるでしょう。写真に記録された速度と光の画像は、私たちが予想もしえない世界の痕跡/光景を見せてくれるのです。それらの映像は中島の絵画作品にどのように反映されているのでしょうか。
SlideShowStudies(SSS)の第1回目は、カメラのまなざしを通して記録された日常と移動について考えてみたいと思います。1夜限りのスライド・ドーロムービーにご一緒頂けましたら幸いです。


【アーティスト・ステイトメント】
絵を描く事は、はっきりしているようでとてもあいまいな

世界を手ざわりのある距離に実体化していく作業、記憶を記録しておく事。
写真を撮る事は、あいまいなようで意外とはっきりしている世界を、手ざわりのある距離に実体化する作業、記録を記憶しておく事。

通り過ぎていく一瞬の景色は、同じようで違う景色。
生きている毎日は、いつもと同じようで違う毎日。

中島麦

 

■開催日時:2013年9月28日(土)
19:00 開場
19:30~スタート
終映後アフタートーク(中島麦×平田剛志)

■チャージ 1,000円(中島麦サイン入り写真付き)

■定員:35名(先着順)ご予約も受け付けております。

■企画・主催 平田剛志(SlideShowStudies)

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