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2016/03/10(木)

つくるビルゼミコラム vol.18 今夜はブギーバック90′s-00′s スクラップブックのようなミュージックシーン

つくるビルゼミコラム vol.18 今夜はブギーバック90′s-00′s スクラップブックのようなミュージックシーン
平田剛志

 ある曲を聴いたとき、「あの頃」の空気感や時代、感情が甦ることはないでしょうか。「歌は世につれ世は歌につれ」の言葉のように、歌や音楽は時代とともにあります。音楽を聴くことは時代の音を選ぶことであり、選曲をすることは自分の生きてきた時代やかつての「私」を振り返ることなのかもしれません。

 2月のつくるビルゼミは、「今夜はブギーバック90′s-00′s スクラップブックのようなミュージックシーン」と題して、参加者の皆さんにお好きな曲またはアルバムリストを作成して頂き、ラジオやクラブイベントのように音楽をかけながら、曲にまつわる思いやエピソードをお聞きしました。

 ゲストには「スクラップブックのような絵画」と題して、何気ない風景の断片をひとつのキャンバスに描く美術家・衣川泰典さんをお招きしました。その理由の1つはスクラップブックと音楽の選曲(プレイリスト)の共通性です。なにかを切り貼りするように、私たちは音楽を聴いてきたはずですし、そのスクラップブック=プレイリストを聴くことで、時代の音が聴こえてくるのではないかと考えました。

 2つ目の理由は、少し個人的な経験になります。昨年に奈良で開催されたアートイベントの仕事で搬入・設営をするため、京都から衣川さんの車に同乗することがありました。その際に、衣川さんが車中でかけた90~00年代の音楽は私にとっても思い入れのあるアーティストや曲ばかりで、懐かしくも楽しい時間だったのです。そのとき私が感じたのは、音楽の同時代性ともいえるものでした。同じ音楽を聴いてきたからこそ、「あの頃」を共有できることのおもしろさとも言えるでしょうか。もちろんまったく同じ音楽を聴いているはずはありませんし、細部の趣味思考は異なるでしょうが、どこか過ぎ去った「時代」が甦るような時間感覚がありました。

 それならば、年齢も出身も異なる複数の人々によるプレイリストが集まった時、そこに共通性と差異はあるのでしょうか。また、プレイリストに時代の「ミュージックシーン」を聴きとることはできるのでしょうか。
 当日に参加頂いたのは1978年生れから1988年生れの6人の方でした(筆者含む)。結論から言えば、下記のプレイリストを通覧して頂ければ、相互に関連するアーティストやミュージシャン、音楽のトレンドやジャンルなどがあることに気づくでしょう。

 残念ながら時間の制約で全曲はかけられませんでしたが、各自の選曲を通じて、それぞれの時代(ミュージックシーン)や興味関心が浮かび上がってくる内容でした。下記のプレイリストに目を通して頂き、気になる曲がありましたら、ぜひYoutubeなどで聴いてみてください。そして、今度はあなたがぜひプレイリストをつくってみてください。音楽は感覚的に選んで聴いていますが、それを選曲リストにする作業は難しくも思わぬ発見があるはずです。そしてまた、音楽の楽しさに気づいてしまうのです。

 

衣川泰典(美術家)

1. Sometimes I Don’t Need To Believe In Anything – Shadows By Teenage Fanclub
2. Leeora – The Biz By The Sea And Cake
3. 太陽は僕の敵- THE FIRST QUESTION AWARD By Cornelius
4. Hey Jolie – Naturalizms By Sukpatch
5. Djed – Millions Now Living Will Never Die By Tortoise
6. Race For The Prize (Remix) – The Soft Bulletin By The Flaming Lips
7. Cherry Chapstick – And Then Nothing Turned Itself Inside-Out By Yo La Tengo
8. ‪Check My Heart – Slow Summits By The Pastels
9. Cut Your Hair (Remastered) – Quarantine The Past: The Best Of Pavement By Pavement
10. I Could Be Dreaming – ‪Tigermilk By ‪Belle And Sebastian

 

平田剛志(批評家)

J-POP編
1. 今夜はブギー・バック/小沢健二「LIFE」
2. MORE BIG PARTY/TOKYO No.1 SOUL SET「トリプル・バレル」
3. N.O./電気グルーヴ「ビタミン」
4. Sunday People/スーパーカー「Jump Up」
5. ナイトクルージング/FISHMANS「空中キャンプ」
6. Horizon /UA「Illuminate ~The Very Best Songs」
7. I DANCE ALONE(MANTELPIECE)/藤原ヒロシ「ユーリ サウンドトラック」
8. 永遠のうた/羅針盤「らご」
9. TWO SUNSETS/パステルズ,テニスコーツ「トゥー・サンセッツ」
10. トリミング/イルリメ「360° SOUND」

 

洋楽編
1. Building Steam With A Grain Of Salt / DJ Shadow, “Endtroducing…..”
2. I Am The Resurrection / The Stone Rose, “The Stone Roses”
3. Tied To The 90′s / Travis, “Good Feeling”
4. Comb Your Hair / The Boo Radleys, “Kingsize”
5. If… / The Bluetones, “Return To The Last Chance Saloon”
6. You Stole the Sun from My Heart / Manic Street Preachers, “This Is My Truth Tell Me Yours”
7. One / U2, “Achtung Baby”
8. At My Most Beautiful / R.E.M., “Up”
9. Let Down / Radiohead, “OK Computer”
10. It’s Not The End Of The World? / Super Furry Animals, “Songbook: The Singles Volume One”
11. Sylvia / Pulp, “This Is Hardcore”
12. Whatever / Oasis, “Whatever”
13. Eureka / Jim O’Rourke, “Eureka”

 

 

寺脇扶美(アーティスト)
「感情編」

hree cheers for our side~海へ行くつもりじゃなかった/フリッパーズギター (1989)
J・A・M /JUDY AND MARY(1994)
11/UA(1996)
The Miseducation Of Lauryn Hill/Lauryn Hill(1998)
PREMIUMIX/Monday満ちる(1999)
Vengo/オムニバス(2000)
Full Contact /Dry & Heavy(2000)
Vespertine /Björk2001)
満ち汐のロマンス/EGO-WRAPPIN’(2001)
さ・え・らジャポン/Pizzicato Five(2001)
泥棒/UA(2002)
A/スーパーカー(2003)
Ancient Future/calm(2003)
the book about my idle plot on a vague anxiety/toe(2005)
Jigajisan/DJ Quietstorm(2006)

 

「感覚編」
TYO-Big Hits and Jet Lags (1991-1995)/Pizzicato Five(1995)
great white wonder RARE MASTERS 1990~1996/Pizzicato Five(1996)
1996/坂本龍一(1996)
クロコダイルの涙/カヒミカリィ 1997年
TAKE OFF AND LANDING/砂原良徳(1998)
The Sound Of ’70s/砂原良徳(1998)
Rest/Isolée(2000)
Readymade/Bold(2001)
Reverth Inside Sound Kitchen #5 ?/Naoto Taguchi
I AM NOT TALKING ABOUT COMMERCIAL SHIIIIIT !!!!!/Bun(2006)
San/DJ Klock(2007)
Unitxt/Alva Noto(2008)
The Nothings of The North/Ametsub(2008)
Animacy/SJQ(2009)
liminal/砂原良徳(2011)

 

西園淳(andbooks)

ビックリマンのテーマOP
①わぴこ元気予報!/内田順子(1991)
②スーパーウォーズ/歌・織田純一郎、Ammy、作詞・吉元由美、作曲・タケカワユキヒデ、編曲・KAZZ TOYAMA(198?)
③ワーキング・フォー・ヴァケーション/ CIBO MATTO (1999)
④Around The World/RED HOT CHILI PEPPERS (2000)
⑤Feel Good Inc./Gorillaz(2005)
⑥世界を止めて/ザ・コレクターズ(1993)
⑦セブンスター/中村一義(2002)
⑧ばらの花/くるり(2001)
⑨The People /THE MUSIC(2002)
⑩猫がニャ~て、犬がワンッ!/neco眠る(2009)

 

山本雄教(美術作家)

Everything In Its Right Place/Radiohead
Risingson/Massive Attack
Sunset/The xx
The View From The Afternoon/Arctic Monkeys
Processed Beats/Kasabian
HIMITSU GIRL’S TOP SECRET/ZAZEN BOYS
AdrenaLine/indigo jam unit
I’d Do It All Again/Corinne Bailey Rae
Pumped Up Kicks/Foster The People
2 Deep/Gang Starr

 

 

林葵衣(美術家)

・90′s-00′s あの頃聴いてた10曲

青い車/スピッツ、空の飛び方(1994)
Strawberry Garden/Thee Michelle Gun Elephant、GRATEFUL TRIAD YEARS
Magic Love/FISHMANS、宇宙日本世田谷(1997)
cream soda/スーパーカー、A(1997)
依存症/椎名林檎、勝訴ストリップ(2000)
LADY MADONNA ~憂鬱なるスパイダー~/LOVE PSYCHEDELICO、The Greatest Hits(2001)
NUM-AMI-DABUTZ/Number Girl、NUM-HEAVYMETALLIC(2002)
グレープフルーツちょうだい (新録)/ゆらゆら帝国、1998 – 2004 [Disc 1]、2004
スマトラ警備隊/相対性理論、シフォン主義(2008)
Girls – Spring/高木正勝、Music for Iida ‘Light Pool’(2010)

 

・日が沈んでから聴きたい10曲

1 baby’s star jam/DE DE MOUSE/tide of stars
2 ホーチミン市のミラーボール/DCPRG/ミュージカル・フロム・カオス
3 聖☆おじさん/電気グルーヴ×スチャダラパー/電気グルーヴとかスチャダラパー 
4 Summer Soul/cero/Obscure Ride
5 Distance(m-flo Remix) /m-flo/Distance(m-flo Remix)
6 深夜高速/フラワーカンパニーズ/BEST FLOWER~TRASH YEARS~
7 WHITE SURF style 5./スーパーカー/A
8 Rollin’ Rollin’/七尾旅人×やけのはら/Rollin’Rollin’ Single
9 Moon/Alva Noto + Ryuichi Sakamoto/Insen
10 夜が終わる(inst.)/Thee Michelle Gun Elephant/SABRINA NO HEAVEN

 

・休日の朝に聴きたい10曲

1 A Day In The Life/The Beatles/Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band
2 Baby Im Yours(feat._Irfane)/Breakbot/Baby Im Yours
3 Garden/Sugar Soul Feat. Kenji/Garden
4 Gobbledigook/Sigur Rós/Med Sud I Eyrum Vid Spilum Endalaust
5 Chicken head feat. Ryo Takahashi/in the blue shirt/soundcloud
6 Sleepyhead/Passion Pit/Manners
7 Do You Want To/Franz Ferdinand/You Could Have It So Much Better
8 Fluthead/The FRATELLIS/Costello Music
9 Orphans/cero/Obscure Ride
10 ONEMAN/蓮沼執太フィル/時が奏でる