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2015/09/10(木)

つくるビルゼミコラム vol.12 「解決!夏休みの宿題」

つくるビルゼミコラムvol.12 「解決!夏休みの宿題」
平田剛志

 夏休みの終わりと言えば、課題や自由研究など、夏休みの宿題です。皆さんはどんな宿題や自由研究をやりましたでしょうか。そして、宿題は夏休み前にやりましたでしょうか。あるいは、夏休みの終わり頃でしょうか。ちなみに私は、怠け者ゆえ夏休みが終わるころになって宿題を片付けていました。いまだにその癖が抜けません。日本も戦後、宿題をやらずにきた戦後70年なのかもしれません。ちなみに、私が憶えている夏休みの自由研究は、マッチ棒を用いた木工造形、夏の天気を記録した巻物、地域の坂道を写真に撮り、1冊にまとめた地図帳などでしょうか。いまそれらは記憶の奥底にあり取り出せません。

 それはともかく、社会人ともなると毎日が宿題や自由研究の連続です。日頃の企画書や報告書、会議資料の作成、原稿から助成金、奨学金の申請、ステイトメントまでさまざまな書類作成をしています。そう、私たちは毎日さまざまな宿題に取り組んでいるのです。また、展覧会ともなれば、何らかの作品を展示しないことには始まりません。アーティストにとっては、作品制作もまた「自由研究」の連続と言えるでしょう。

 そこで、今月のつくるビルゼミでは、参加者のみなさんが抱えている夏休みの宿題・課題・自由研究を挙げて頂き、「宿題」解決に向けて、参加者の方々とともに協議しました。
 当日のゼミでは、宿題(タスク)の解決・整理・管理法を教えて頂いた後に、仕事で憶えなければならないこと、作品のステイトメント文の校正、「現代美術のアーティストは、百貨店で個展をするべきか」など各自が現状直面している宿題があがりました。これらの宿題の内容については、個人情報や個別に詳細が必要な事例のため、本稿では割愛させて頂きますが、さまざまな意見や提案が挙がりました。

 では、これらの「宿題」が解決したかというと、申し訳ないことに「解決」はしていません。そもそも、子どもの頃の「宿題」は解答がありましたが、大人の「宿題」の多くには「解答」も「正解」もありません。暗記を要するものは別として、時代・時間や場所、性格などさまざまな要因や条件によって、問いの答えは変わるでしょう。むしろ、答えなき宿題を生きること、とりあえずの答えを出し続け、その答えを信じることが、私たち大人の「宿題」なのかもしれません。

 ただし、子どもと大人の宿題に共通している点があるとすれば、「宿題」を共有することでしょうか。みなさんも悩みや迷い、考えている「宿題」があれば、ぜひ人に相談してみてください。日本や世界の「宿題」が一国では解決できないように、人間の宿題もまた1人では解決できないものが多くあります。もちろん最終的に答えを出すのは、私やあなた1人です。しかし、その「宿題」解決のプロセスに他者にいることはとても豊かな「解答」になる気がするのです。つくるビルゼミは、みなさんの「宿題」をいつでもお待ちしております。ぜひ一緒に考えましょう。

tukuruzemi201509co